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渋さ抜群!「ナポレオンカーフ ボナパルトパース」のレビュー

2015年10月8日

  1. 濃い茶色か渋めのグリーン
  2. めずらしいレザー
  3. 日本製
  4. 予算は3万円前後

この条件を満たす二つ折り財布をずっと探していました。

国内ブランド「ココマイスター」の「ナポレオンカーフ ボナパルトパース」がほぼ条件にマッチしており、入念に下調べをし、購入を決意。

以下の2点が決め手です。

  • 国内での流通がないめずらしいオイルヌバックが使われている
  • 色が渋そう

「ブランデー」か「オリーブ」で迷いましたが、オリーブを買うことに。売り切れていたので、再販売を待って手に入れました。

色はほぼイメージ通り、「ずっと触っていたくなるほどのなめらかな手触り」という触れ込みは本当で、たいへん心地よいしっとりとした質感です。これは想像以上でした。

これから、詳しくレビューしていきます。検討されている方はぜひ参考にしてみてくださいね!

外側

まずは外側、全体の雰囲気から。一見、ザラッとした質感を連想させる見た目ですが、触ってみるといい意味で裏切られます。しっとりとたまらない手触りです。

外側全体の雰囲気

表面アップ

表面のアップ。近くで見ると、かすかに「繊維が毛羽立っている」いるのがわかります。この、表面の繊維のわずかな起毛により、柔らかいスエードのような質感を生み出しています。

表面の拡大写真

光の加減や角度で見た目の印象が変化します。真正面より斜めからの方が起毛してるのがはっきりわかって雰囲気出ます。

光の加減で印象が変わる「ナポレオンカーフ ボナパルトパース」正面から

光の加減で印象が変わる「ナポレオンカーフ ボナパルトパース」右側から

逆側から。

光の加減で印象が変わる「ナポレオンカーフ ボナパルトパース」左側から

内側

内側いきます。

内側全体の雰囲気

縫製チェック

縫製をしっかりと、詳細にチェックしていきましょう。

「ナポレオンカーフ ボナパルトパース」丁寧な縫製 カード入れの箇所

「ナポレオンカーフ ボナパルトパース」丁寧な縫製 中央上部

いいですね。非常にきれい。

「ナポレオンカーフ ボナパルトパース」丁寧な縫製 小銭入れの箇所

「ナポレオンカーフ ボナパルトパース」丁寧な縫製 中央下段

見事な仕上がりでした。

今回は完璧でしたが、いくら日本製とはいえ職人も人間です。見にくい、気付きにくいところで手を抜いていたり、甘い仕上がりで検品を通ってしまう可能性がゼロとは言えません。

新品時はほつれや縫いに不具合がないか、細かいところまで入念にチェックするようにしましょう。

内のロゴ

ナポレオンが超えた峠「サンベルナール」を表しているようです。

ロゴのアップ

小銭入れ内部

小銭入れの中まで全て同じレザー、無双仕様です。

小銭入れの外側 拡大写真

小銭入れの内側 拡大写真

めずらしい180度開閉タイプ

この財布、実は構造も変わっていて、本革の二つ折り財布ではめずらしい「180度開ける」タイプです。まっすぐ開いてお札を見渡せない、という折り財布特有の難点が解消されています。

180度に開いた状態の「ナポレオンカーフ ボナパルトパース」

最初はやや違和感を感じるかもしれませんが、慣れてくるとなかなか、悪くありません。これから簡単に解説していきますので、ぜひこの仕様を把握した上で、検討されてみてください。

なぜ180度開けるのか?その秘密

ここのカード入れを横から見るとその構造がわかります。

「ナポレオンカーフ ボナパルトパース」180度構造の解説 その1

この中に中ベロが格納されているんです。

180度構造の解説 その2

格納されているベロを外に出してみます。

180度構造の解説 その3

引っぱり出します。

180度構造の解説 その4

完全に外に出た状態。裏はヤスリがかったようにざらついています。滑り止め用の加工ですね。

この部分が直接縫い合わせられていないため、無理なく180度伸ばせるというわけです。

180度構造の解説 その5

この設計による主なメリットは、

  • 180度まっすぐに開いて中のお札やカードを確認できる
  • 開閉時にかかる力を分散でき、お財布の開け閉めがスムーズでラク
  • 必要以上に力の負荷がかからないので、革に優しい

デメリットは、

  • 良くも悪くも縫い合わせられていないので、固定感が少ない
  • 通常の二つ折り財布の使用感に慣れている場合、使いづらく感じるかも

といったところでしょうか。この点は、また最後にまとめます。

上から見るとこんな感じです。

上から見た場合 その1

上から見た場合 その2

一式入れてみます。

お札と小銭、カード、一式入れてみましたよ。

「ナポレオンカーフ ボナパルトパース」一式入れた様子

上から。お札を取る時はこのように見えます。

一式入れて上から眺めた様子

小銭は800円程度。

小銭が入った小銭入れの様子

小銭入れの裏はカード入れとしても使えます。

カードも入れられる小銭入れ

ぎゅっと押さえると、ほど良い厚みを感じます。一式入れた時のフォルムがきれいで安定感があるのが印象的です。

一式入れた厚み

最後にもう一度外から。

一式入れた状態で外から撮影

手入れは必要?

「ナポレオンカーフ ボナパルトパース」と手入れ

当サイトでは「ブラッシング」を推奨しています。面倒な場合はノーメンテでもいいかとは思いますが、せっかくの起毛レザーですからできれば革が育つのと一緒に手入れも無理なく楽しみたいところです。

1点だけ、確実に注意しておきたいのは「水濡れ」です。特に、「新品時」から「起毛がなくなる(寝る)まで」の間。この期間は本当に注意した方がいいです。

自分はこの期間に防水ケアをせず水に濡らしてしまって、「水ぶくれ」を作ってしまいましたので。その経験を踏まえ、推奨の手入れを以下にまとめてます。

困ったときはぜひ参考になさってください。

感想まとめ

ここがいい

とにかく、レザーの質感が「極上」です。この財布の良さはこれに尽きます。

スムースレザーでは味わえない起毛感。しっとりなめらか、柔らかいオイルヌバックならではの感触。

エイジングとともに起毛が落ち着いてくると、今度はスムースレザーに近づくツヤ感が生まれ始める。しかし、手触りはスムースレザーのそれとはまた違い、どことなく初期の起毛の手触りを残しつつツヤ感だけが増していく。

このレザーでしか味わえません。ハマる方には相当ハマるでしょう

オススメなのは

  • 革好きの方全般
  • 起毛レザーが好きな方
  • 大人っぽく硬派に決めたい20代
  • オリジナリティを重視する30・40代
  • 渋さを極めたい50代以降

革財布に「渋さ」と「オリジナリティ」を求める方には特にオススメ。

逆に向いてないのは

ズバリ、機能性を最優先で考えたい方は、慎重になった方がいいです。

理由は、「180度開く」札入れの構造にあります。これ、おそらく好みがわかれます。「まっすぐ開いて使いやすい」と感じるか、「普通の折り財布と違って使いにくい」と感じるかは人それぞれでしょう。

私のように使いやすいと感じる場合は何の問題もないのですが、もしこの部分が自分に合っていなかったら、せっかくのレザーの良さが台無しです。

そうなると、この財布の魅力が半減してしまいます。

ですので、

  • スタンダードな構造で、無難な使い勝手を求めたい
  • 余計なことは考えず、ベーシックな設計の二つ折り財布をガシガシ使っていきたい

という方は、見送った方がいいかもしれませんね。

それから、このお財布に収納力は期待しない方がいいです。

カードは基本4枚(裏ポケットを使えば最大で6枚まで収納可)。小銭入れの容量も決して大きくはありませんから、一つの財布になるべく多くのものをまとめて持ち歩きたい方には不向きです(その場合は長財布かラウンドファスナーがオススメです)。

これらの点、「特に問題ない」という方には全力でオススメさせていただきます!本当に素晴らしいレザーですよ。

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エイジング

ナポレオンカーフはエイジングが楽しい!使えば使うほど、その風合いに惹かれていきます。様子は随時アップしていきますので、参考にどうぞ。

約1年経過

外側は初期のオリーブ色から、濃いカーキ色っぽい色味に変化し、ツヤが生まれ始めてます。内はまだ起毛が残っており…とにかくかっこいいですね。

ナポレオンカーフのエイジング(経年変化)画像1

ナポレオンカーフのエイジング(経年変化)画像2

ナポレオンカーフのエイジング(経年変化)画像3

ナポレオンカーフのエイジング(経年変化)画像4

ナポレオンカーフのエイジング(経年変化)画像5

ナポレオンカーフのエイジング(経年変化)画像6

ナポレオンカーフのエイジング(経年変化)画像7

ナポレオンカーフのエイジング(経年変化)画像8

ナポレオンカーフのエイジング(経年変化)画像9